March 16, 2004

さて、ケチャップ探求、最終回。今回はトマトケチャップという本流から離れ、最終回らしく、よもやま話に終始しよう。

アメリカに、シェイカー(Shaker)というキリスト教の宗派がある。
これは、18世紀にアメリカで広まったキリスト教の一派で、キリストの再臨を信じ、自給自足の生活を行い、清貧、質素を生活の旨とした。最盛期には数千人を数えたコミュニティも現在はごくわずかになっているという(この辺あんまり確認は取れてないからね。鵜呑みにしちゃダメよ)。ここではそうしたトマト以外のケチャップの作り方が伝わっていたらしい。


[Recipe]
1.きゅうりをよくすりおろす
2.そこに細かく刻んだピーマン・たまねぎを加える
3.鍋を熱し、下地としてワインビネガーをたっぷりと注ぐ
4.そこに1.と2.を投入
5.ワインビネガーが煮立ったら、たっぷり砂糖を加え、よく煮込む。ここにディルというハーブを加える
6.煮終わったケチャップは冷めないウチに瓶に詰める

といった感じらしい。残念ながら、どれくらいの分量か、とかどの程度煮込むのか、といったことは分からない。てゆうか大体ね、「きゅうりけちゃっぷ」なんてgoogleで検索してもなーんもヒットしないんだからね。ここまで調べ上げたおれ、すごいと思ってよね。


そうそう、(どうせ最終回だし)話は飛躍するのだけど、日本では1908(明治41)年に蟹江一太郎なる人の手によって日本で初めてのトマトケチャップが生まれた。アメリカ人とは違う、日本人の味覚に合わせるための調味料の配合に苦労したらしい。
そう、この人、カゴメの創業者です。

話が徐々に横に逸れていくが、なんで「カゴメ」っていうのかって話。
大正3年に設立された愛知トマトソース製造合資会社(カゴメの前身)の社長、蟹江一太郎が1917(大正6)年に初めて商標登録をしようと、マルの中に、陸軍のシンボルマークである五角の星(☆)のマークを申請。これは、一太郎に西洋野菜の栽培をすすめてくれた西山中尉との出会いを記念したものらしい。
しかし、これでは許可が下りず、六角の星で再申請したが、「とにかく星ではだめ」ということで結局、三角を二つ組み合わせたマークで申請しやっと許可が下りた。このマーク、「かごの目」みたいだ、ということで、「カゴメ」。
会社の名前ってのも、いろんなドラマが隠れているもんです。