March 10, 2004

この企画を書くにあたって、ごそごそ、と調べてみたのだけど、どうもトマトケチャップというのは実は世界中を席巻している調味料らしい。現にアメリカなんかだと、ホットドッグにどばどばかけたりしてるもんね。
おまけに、食物繊維やらビタミンやら、栄養価も高く、素晴らしい調味料らしい。

ところがこのケチャップ、歴史があまり定かではないらしいのだ。そもそも、そのスペルでさえも1.ketchup 2.catchup 3.catsupという3通り(ちなみに現在は1.がもっともメジャーなんだけど、時代によっては他の2つが使われたりしてたらしい)あるらしく、ケチャップの歴史を体系的に整理できたら、食物史に関するまともな論文が1つや2つは書けてしまうという人もいる。

とは言いつつも、今ではある程度ケチャップの歴史は把握されてきているらしい。


そもそもケチャップというのは、我々が思い浮かべるトマトケチャップだけではなく、「野菜を裏ごしして調味料を加えたようなもの一般」を指す。だから、パイナップル・ピーナッツ・きゅうりなどさまざまなケチャップが存在していることになる。単にトマトのみが人口に膾炙しているというだけで。
実際に、このケチャップという言葉の語源は中国語で「塩蔵魚の汁」を意味する「茄醤/コエチアップ」という言葉だったという説もある。この「茄醤」が、ヨーロッパに運び込まれ大変な評判を呼び、次第に「ケチャップ」と言う言葉が「何か風味を持ったソース」という意味に転じていったようだ。

ケチャップのルーツはどうやらマレーシアにある、というのが通説になっているようだ。華僑の多いマレーシアだから、語源の説もうなずけなくもない。実際、マレーシアの商店に行けば、さまざまな調味料が「ケチャップ(kicapとつづるらしい)」という名前で売られている、らしい(どうも自分が実際に足を運んでいるわけではないから伝聞調の、いかにも自信のない口調にならざるを得ないのがつらいところだ)。

じゃあ、そのマレーシアの「ケチャップ」がなぜこうも世界を席巻するようになったのか。
ちょっと考えてみるとわけもないことだが、要するに植民地である。
16世紀以降、マレーシアはポルトガル、オランダ、イギリスの植民地となった。そして17世紀後半にはイギリスからアメリカへ。

こうしてケチャップなるソースが世界に伝播していった。


では。
なぜ、トマトケチャップ、なのか。
なぜカゴメピーマンケチャップが売っていないのか。
長くなりそうなので、このけちゃっぷ企画、3回に分けます。いや、別に時間稼ぎとか姑息なことじゃあないのよ。どうせ1回にまとめたって、あまりに長くて読む気も失せるだろうし。