May 07, 2004

こないだニュースを見て思ったのだけど。
「●●市××付近の路上でナイフのようなもので切りつけられ…」
っていうニュースだったんです。

この「ナイフのようなもの」
って何だ。

「ようなもの」を標榜する以上、ナイフそのものでは、決してない。だって、「うどんのようなもの」って言われたらうどんゃなくて、なんか白くて長くて太さもそれなりにある物体、一歩間違えたらかんぴょうかもしれない、を思い起こさせるし、「コーラのようなもの」って言われたら、あのコカコーラ社製造の茶色い炭酸飲料じゃなくて、「めっ○ーる」のような飲み物を想像しなきゃいかんわけだし。

「ナイフに似てるけど、うーん、ナイフじゃないっ」
という物体を想像しなくちゃいかんのだ。
すると、果たしてそんなものこの世に存在するのか、という疑問がむくむくと頭をもたげる。
んー。なんだそれは。

切りつけられるのは、ナイフじゃなくて、ナイフのようなものでなければならんのか。「のようなもの」をつけることに一体どのような意味があるというのだ。ナイフじゃダメなのね、どうしても、ナイフの「ようなもの」じゃないとだめなのね。ともかく、ナイフと2度くらいでいいから違ってないといけないのね。

ちょっと絵心がないので想像図は書けないのですが、誰が見ても、「うわ。ナイフみたいだなぁ」とか「ナイフちゃうけど、強いて言うたらナイフやなあ」とか「微妙にナイフとは違うきん」とかいうコメントが返ってくる、そんなわずかにストライクゾーンを外した、道具なんです。ゾーリンゲンもびっくりだ。

※あ。もちろん、なんで「のようなもの」がついてるか分かってますよ。あの、親切心で正しい理由を指摘しなくてもいいからね。単に言葉づかいが楽しくて指摘しただけだからね。
※※ここまでやっておきながら、『バールのようなもの』という小説があることに気がついた。興味がある人は検索してみたら。