February 11, 2003

気に入らない言葉、というものがあるでしょう。
「チョベリバ」とか、「アッシー君」とか。(思い出すの苦労したぞ)
私が、特に飲食店において気に入らなくて、いらいらしてしまう言葉が、
「〜でよろしかったでしょうか」という言葉。

なに、それ、と言うかもしれない。用例。
「いらっしゃいませ。お食事の方でよろしかったでしょうか
「ご注文の方お伺いしてよろしかったでしょうか
云々。
だいたい「〜の方」という言葉もすこぶる気にくわないのだが(どっち方面やねんという話だ)、それはまぁ不問にする。

あのぅ、どうしてここ(下線部)、過去形なんですか。これ、英訳したら、Did you 〜?になるでしょう。
過去形ということは、過去にそういう事実があったということだ。
「わっ、もう出ちゃった。」
「あなた、できちゃったの。」

飲食店にものを摂取しに行ったら、店員とは店に入った瞬間からのバトルなのだ。おれは今貴様の店に足を踏み入れたところなのだ(この辺現在完了ね)。それなのに、なぜ、「よかったか」と過去形で聞くのだ。おれと貴様はいつ、どこで、何時何分何秒に出会って、「お食事の方でお願い」、と合意に達したのだ。
あらかじめ、予約でもしておいて行ったのなら、そりゃ「よろしかったですね」となるはずだ。
その場の出会い、その場のデスマッチで、なぜ、過去形を使うんだぁっ。

「お皿の方、お下げしてよろしかったでしょうか」

今、食い終わったとこだ。「お下げしてよろしいですか」と言え。
なんかこの言い方だと、「皿を下げてしまったが、それでよかったか」、みたいなニュアンスとも受け取れなくない。

それが現代、と言われてしまったらおしまいなのだが。「〜の方」という言い方は現代のコミュニケーション不全にともなうおかしな敬語の一例だのなんだの、というところに源流がある、とのたまっておられる方がいたけど、過去形にするのは敬語でも何でもないでしょう。と、ここに私は糾弾したいのだ。

こういう妙な「丁寧語と思いこんでる丁寧語」は他にもあって、「〜させていただく」というのも耳につくんだよなぁ。長くなるからこいつを糾弾するのは、また今度。