November 26, 2002(Sun)

ワタクシ、男として生きてきて、まもなく30年になろうかとしているのですが、隊長、すごい発見をしてしまいましたッ。
こないだ小便をしていたのだよ。あの、センサーで水の流れる小用の便器で。

明らかに分からないであろう女性のために申し添えておくと、いわゆる近代的な男子用の小便器とは、通常、以下の稚拙な絵のような構造になっていて、このように我々男子は用を足すのである。
(1)は小便器であり、ここに向かって、男子は直立し、勢いよく(よくない人もいるが)放尿する。その部分は、不穏当なので、画像処理によって隠していることをご了承されたい。

問題は(2)の機器である。古い便器(しょぼい駅などに散見されますね)では、ここに押しボタンがついていて、我々は放尿後そのボタンを押して、水を流す。しかし、近代的な便器では、この(2)の機器(ほんの板状のものだ)から赤外線(当然不可視だ)が出ていて、人間がこの図のように直立すると、赤外線がさえぎられ、立ち去ると、再びさえぎられることがなくなって、水が勝手に出る、というまあものすごく簡単に言うと赤外線センサが設置されているのだ。我が調査では、便器の下、足下にこのセンサがついているケースも見受けられる。こうした方が、小さな子供でも反応するからね。


ここでふいに思考が離脱していくのだが、このように、万国の女性に向けて、男子用小便器の何たるかを詳細に解説したものがこれまでにあったろうか。いや、ない。我々男子は、基本的に女性と同じ便器を使うことはあっても、女性が男子用小便器を利用することはよほどのことがない限り基本的にはあり得ないと断定してよい。女性が男子用小便器を知らずに、死んでいくというのは、それは男女相互間の理解にとって致命的なのではないだろうか、とここでおれはにわかに声を高く主張したいのである。

それはともかく、今の問題はこのセンサだ。
おれはその日、真っ黒のタートルネックセーター(ユニクロにて購入1980円也)を着用していたのだ。

放尿後、便器から離れても、水が流れない。
センサが壊れているのか、そう考えて(経験があるかどうか知らないが)、このセンサを昔いたずらでやったごとく、手で遮って、水を流してみた(これはね、ある程度の時間遮ってないと水が流れないからね。ちょっとだけ遮ったんじゃ、放尿したと認識してくれないからね)。
流れるではないか。

そこで、おれは考えた。
黒とはどういう色であるか。
それは、すべての波長の光を吸収してしまうがために黒く見えているということではなかったか。
皆さんご存じですか。色、というのは、ある特定の波長の光を反射するからそう見えるのだ、と。赤色は赤い波長の光を反射するから、青は青い波長の光を反射するから、そういう色に見える。(んだよね?)

つまり、黒とは、赤外線をも吸収し…
ん?
吸収しようとしまいと、遮ってるから、別にいいんじゃねえのか?
あれえ?

ってことは、おれの体って透明(transparent)なのか。

科学的正確さを来すために申し添えておくが、この後、違う色の服を着用して放尿したところ、ちゃんと水は流れたからな。