October 29, 2002(Tue)

夏頃に、とあるホームセンターで洗剤を買いました。その名は"Simple Green"。そら、聞いたこともないだろう。
この洗剤が山のように積まれたところに、テレビがあり、そこでこの洗剤の実演を放映しておったんですよ。
いわく。

「何でも汚れが落ちる。部屋の汚れに、シャツの襟、皿の汚れに、タイヤホイール、果てはペットまで」
「さらにさらに、この洗剤は完全に分解され、環境にも優しい」
夢のような洗剤ではないか。

強引にペットを洗っている(ホントに強引、どう見ても映像ではいやがっている。この映像を見せたいが)ところに、妙にカンドーし、興味を持ってしまい、大した値段でもなかったため、一度買ってみよう、と試し買い。簡単に言うと、この実演に踊らされたわけです。
(注。その後の調査で、どうやら深夜の通販番組でよく売ってるらしいことが判明。こんな宣伝も)

帰宅後、早速テスト。手始めに、キッチンの油汚れ。これって、どうしても使うウチに、汚れが蓄積するじゃないですか。
そう、もうオチが見えるでしょう。これが、全く落ちない。
落ちないというのはどれくらい落ちないかというと、とにかく落ちない。使用前、使用後の汚れが同程度というくらいに落ちない。つまり、何ら効果がない、と言うに等しい。若干の同様とともに、ほら、少し効果あるじゃないか、と自分に言い聞かせつつ、「油汚れは落ちないからなぁ(だからそれが落ちる洗剤なんだろうが)。違うので試してみっか」と己を鼓舞し、次なるターゲット、手あかで黒ずんだ壁紙に向かう。

当然、落ちない。

しかも、クサイ。

別に異臭がするのではなくて、きっとこの洗剤に配合されているハーブだか何だか、そういうものの「香り」がする。
が、この香りが、クサイのだ。これで部屋中の壁紙という壁紙をふいたら、それこそ異臭である。まじでくさいって。個人的にニオイに弱いのかもしれないが、これで作業続けてたら、気持ち悪くなりそう、そんなニオイ。

その後、その洗剤が、我が家で登板した事実は、ない。

考えてもみろ、トイレマジッ○リン・バスマジッ○リン・フローリングのマジッ○リン・ル○クキッチン周りの洗剤えとせとら、えとせとら(仮称だけど、実在するかは知らない)…ごく単一の目的のために、これだけ多量の洗剤が開発されている現状。それぞれの用途に応じて、それぞれの汚れに応じて、洗剤があるのは当然ではないか。

松井キラー遠山、はぶにマングース、ウナギと梅干し…それぞれの敵には、そのテキにふさわしい相手がいるのだ。
それを、たった一つの洗剤でどうにかしようとするその概念そのものに、おれは今気づいた。

どうしてその簡単な事実に、気づかなかったのだろうか。恐るべし実演販売。

しかし、この洗剤はメイドインUSA。ということはあっちの国ではみんながこの洗剤を大量に散布し、何にでも果てはペットまでこいつで洗ってしまっているのだろうか。そんな程度の洗浄力で、いいのか、おまえたち。

公平を期すために注。いろいろと調べた(googleで検索しただけだが)けど、この洗剤に好意的な人も、確かにいます。でも、おれは嫌い。くどいけど。