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■欧米でLRTの走る街
<(3) カールスルーエ>
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| LRTが積極的に整備されているドイツの中でも、カールスルーエ市ではLRTが幹線鉄道(DB線)へ直接乗り入れている。これは、LRTをさらに発展したシステムとし、LRTの持つ可能性をさらに拡大するものとして注目されている。カールスルーエはフランクフルトの南約150kmに位置し、人口約28万人の都市である。 路面電車と鉄道線の乗り入れはイギリスのマンチェスターやオーストラリアのメルボルンのように近郊鉄道をLRT仕様に改良して、LRTが都心と郊外を直通する例が見られるが、これは鉄道線への乗り入れだと言っても、車両はLRTのものに統一されている。 しかし、カールスルーエでは異なる会社の間で、しかも直流という規格まで違っている路線どうしの乗り入れなのである。例えるなら、日本のJR線に直接路面電車が乗り入れるようなものだ。だから、発想はできても実現は簡単ではなかったけれども、技術革新によって小型の機械が開発され、これが路面電車に搭載されて地上設備にはほとんど手を加えず、直通運転が可能になった。 |
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| カールスルーエの市内を走るLRT。系統によっては、車両はけっこうつながっていて、長い電車(左写真)もあれば、短めの電車(右写真)もある。また、下写真は郊外を走るLRT(ドイツではシュタットバーンと呼ばれている)。DB線を走っているわけではないので。あしからず。 | |||
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まず、1992年からクライッヒガウ線で直通運転が始まり、この区間の乗客がなんと以前の5倍に増加した。しかも増加分の40%はクルマからのシフトだった。つまり、利用者にとって便利なサービスを提供すれば、自然にLRTを、公共交通を利用してくれるようになるということをこの例は示している。このため直通運転の区間はさらに拡大され、現在では4路線で直通運転が行われている。 カールスルーエの事例は軌道と鉄道という全く異なった規格であっても、既存の設備を活用したまま低コストで新しいサービスが可能だということを示した。このためこのシステムは注目を集め、現在ザールブリュッケンで工事が進められているほか、同じ方式が検討されている都市が少なくない。同じドイツのツヴィッカウでは、鉄道線の列車(ディーゼルカー!)が路面電車に乗り入れるということまでやってのけている。 普通の鉄道線にまで乗り入れられるということは、LRTは線路さえあれば、どこでも走れる、と言っても言い過ぎではないわけで、工夫すればどんな風にでも活用できることが解る。 |
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